設計活動において、「状況の中の建築/状況のデザイン」を意識しています。
動的な状況の中から状況そのものをデザインすること、物理的・機能的・社会的な状況変化への応答、状況とデザイン相互のフィードバックの中に新しい建築のあり方を見い出したいと考えています。
「状況への言及」
“人間とは無(不安定な状態)” であり、 “人間は状況によってつくられる”
「人」「状況」「両者の相互作用」の三重の相互連関性から成る“状況の中の人間”
人と環境というのは、以前はどちらかに焦点を当てて行き来すると考えられていましたが、そうではなくてこの間に相互作用があって、相互関係を通して適応し続けていく。それが「状況の中の人」と定義されています。
建築に置き換えてみても、建築と環境のどちらかに焦点をあててどちらかを無理に変えようとするのではなく、混じりあうのでもなく、「状況の中の建築」をデザインしていきたい。そういうふうに考えながら設計をしています。